ものかき夢想

ひたすらものかき

PV数だったらいいのか

ぼんやり眺めているFacebookで、少し前にブロガー界隈でこんな話題がありました。

 

「お金稼ぎの為にブログ記事を書くのはよろしくない」

 

どういった経緯でそんな話が出てきたのかは謎ですが、それに関しては私も概ね同意できます。書き手側はわかりにくいと思いますが、読み手側には「書き手がどのような意図を持ってその記事を書いたのか」がなんとなーくわかるものなのです。そういうものなのです。

 

それはいいとして、ひとつ気がかりだったのは「じゃあPV数はええのんか?」という疑問。

私も以前は月10万PVを目指してブログを更新し続けていました。プロブロガーというか、ブログで僅かばかりでも収益が得られたら嬉しいなぁとかぼんやり思ったものです。今はそんな事を考える気力が殆ど皆無ですが。

 

PV数に関しても「PV数を考えながら書く記事は面白くない / 内容が薄い」とよく言われていたものです。しかし、お金稼ぎの話題ほど敬遠されてはいなかったと思います。PV数がなければ反響もない、認知度が広まらない、続ける気力が湧いてこない。なので、PV数を稼ぐためのテクニックが考えられ、伝達され、利用され、廃れていきます。私もその流れに乗っていました。

 

PV数を獲得するためにまず教えられる技術がタイトルの書き方でしょう。「わかりやすい具体例や数字を盛り込んでクリックしてもらえるようなタイトルを書かないといくら良い記事でも読んでもらえません」。本やセミナーでこういうことをよく言われたと思います。

あとはブログのデザインでしょうか。カラムをどう組むとか、広告をどこに置くとか、プロフィール欄には何を書くとか。PVをたくさん稼いでいる人のお話を参考にして実際に使ってみたり。当時はなるほどなーと思って聞いていたのですが、そういった講習では「良い記事の書き方」は教えてくれません。

考えてみれば当然なのですが、そういった個性に関わる部分は自分で見つける他ありません。そういった本やセミナーなどで得た技術をフル活用しても、肝心の個性が身につきません。そのため、似たり寄ったりなデザインのブログがイベントレポートや開封の儀やアプリの使い方講座を公開してインターネットの海を氾濫させているのだと思います。

 

長いので例えます。職業すっぴんの光の戦士全員に銅の剣を与えた感じ。

個性という名の職業を身につけ、その職業に合った技術という名の武器を身につけないと大きなダメージは与えられません。戦士は剣、竜騎士は槍、魔法使いは杖を装備しないとそれぞれの真価を発揮しません。そんな感じです。「じゃあどうやったらジョブチェンジできるんだよ」という話ですが、これもまた経験値を積む他ありません。光の戦士だって地道にゴブリンを倒し続けたからこそ魔王を倒せるまでに成長したのです。

 

実際、他の人の技術を参考にするのは大いに結構だと思うのです。ただ、例えばタイトルにしても「面白そうなタイトルだったのに中身が残念すぎた、時間返せ」という感想を読者に抱かせる原因を作っているのは、その記事を書いている自分自身である事を自覚してほしいです。アプリの使い方がわからずに検索をかけても超基本的な事しか書いていない同じような記事が多数ヒットしてイライラすることはないですか?少なくとも私はそういう経験を数えきれないほど体験してきたので、同じような記事は書かないように気をつけているつもりです。開封の儀とか。

 

かつてPV数をアホほど気にしていた貴様が何を言うとるんじゃという話ですが、どうにもこうにも気になってしまったのでぼんやり書いた始末です。

 

 

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